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 このゲームはつまる所かりんの一言にて集約されるのではないだろうか。

 「お料理も映画もゲームも、そーゆーの語るためじゃなくて、楽しむためにあるんだよ♪」

 難しいことは考えずに、楽しめばいい。
 マリーの王道的なシナリオを代表に、これまでのNYAON×くすくす作品の型に嵌らない作品だ。

 くすくす氏独特のやわらかな印象のキャラの魅力を盾に、思い切った矛を装備させている。『情緒不安定な魔女』『精神年齢の低い幼馴染』『粗暴な姉』そして『猫』である。濃い。とても濃い面々であったと思う。故に合わないキャラも出てくるだろう。だが、そこはくすくす絵の魅力で少なからずは嫌悪感を軽減できてしまう。天晴と言えるバランス感覚だ。

 と、言い切りたいところだが、春美のキャラ(2chネタ)だけは頂けない。そこだけは残念だった。



 全体的に暖かく、温かく仕上がっている。『Dear My Friend』の冬、『もしも明日が晴れならば』の秋への歩みとは違う。春の、花咲く雰囲気だ。

 「逆らうなよ。お前は囚われのお姫様なんだ」

 メインヒロインであるマリーシナリオは、春美のこの一言が表すようにどこか古臭いような、でも安心するような王道物だ。このシナリオがメインに堂々と構えているからこそ、他のシナリオも活きていたのではないだろうか。また、サブキャラも個性豊かであり、商店街の雰囲気がより好く感じられた。

 『さくらシュトラッセ』の名から感じられる雰囲気を限りなく再現した作品だった。



投稿情報:ErogameScape「さくらシュトラッセ」
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